今日も僕ら生きていく。
パレードの朝 僕らはいつも通り
淹れたてのコーヒーで今日を始める
隣近所の コインランドリーから
柔らかい匂いが舞い込んでくる
今日は少しだけ贅沢をしようか
お祭り気分も悪くはないでしょう
毎日頑張る君を 僕は知っているよ
たまにはご褒美あげなくちゃね
華やぐ街を 人が行き交うよ 今夜はパレード
疲れるだけだって 君は言うけど
思い出にしたくて ここにいるんじゃないよ
この瞬間も 隣で君を感じて暮らしていたいんだ
はぁ疲れたね ほらだから言ったでしょ
膨れっ面の割に 零れる笑顔
街の光で 星は見えないけど
生活を灯す 明かりの数だけ
誰かの笑顔と「ただいま」「おかえり」があったらいいな
小さな幸せ 積み重ねて光るんだよ
夕焼けのグラデーション 星屑のデコレーション
足元ばっか見てたら 気付かないもの
転ぶのが怖いなら 僕が手を握るから
昨日と同じようで 今日とはまるで違う
明日に向かって歩いて行こう
僕らの街に 次の朝が来るよ
いつも通り コーヒーで迎える変わらない日々さ
思い出にしたくて 君といるんじゃないよ
この瞬間も 隣で君を感じて 触れ合って 笑って
暮らしていたいんだ 愛しい日々を
ゆらゆらゆらゆら 波に揺られている
あれ 人間が溺れているよ
助けたのはいいけど なぜか頭から
離れない 胸を締め付ける
初恋が人間? 届かない想い抱えて
人人人魚のままで 人人人間になれない
流れ星うそつき いやだそんなの
あの人に会いたい 声なんてあげる
もしかしたら このままエラ呼吸
ゆらゆらゆらゆら 私だけ見ててよ
助けたのは私なんだから
バカダメソレ浮気
他の女の子と仲良くしていたのジェラシー
どうすればいいの まさかもうタイムリミット
人人人魚の国へ 戻りたい今すぐ
流れ星お願い いやだこんなの
魔法の契約は 魔女の勝利かな
もしかしたらこのまま消えちゃうの
初恋が人間 届かない想い抱えて
二二二本足で歩いて走った
喜び忘れない 泡になっても
人人人魚のままじゃ 知ること無かった
喜び幸せ 泡が弾け飛んだ
都営三田線 朝8時 息苦しい
こんなはずじゃなかったのに 押しつぶされそうで
理想と現実の間って残酷だ
憧れていた東京に思い描く
夢いっぱいだったわたし 赤の他人みたいで
理想と現実は離れてくばかり
慌ただしい毎日に 飲み込まれていく
本当は心が苦しくて 涙が出そうな夜だってある
どんな暗い闇でも 光が見えなくても
負けたくないよ 自分に
今あなたに会いたくて その笑顔に包まれてたくて
逃げ出したくなっても 明日が見えなくても
立ち止まっちゃダメだって 教えてくれるから
スターバックス 午後3時 少し眠い
まわりのみんなわたしより なんか幸せそうで
こうやってひとりだけ 置いていかれちゃうの?
あなたの顔が浮かんでも 連絡できない 今は
雑音が聞こえたって 誰かに笑われたって
大事に大事に守ってきたこの夢を どうか叶えて
あなたまで届けたいの ありがとうって
本当は心が苦しくて 涙が出そうな夜だってある
どんな暗い闇でも 光が見えなくても
負けたくない 自分に
今あなたに ただ会いたくて
その笑顔に包まれていたくて
苦しくても 寂しくても 逃げたりしないよ
立ち止まっちゃダメだって 教えてくれるから
あなたの隣で 笑っていたいから
錆びたフェンスの穴から覗いた
廃墟アパートは蔦に覆われた 手向のように
嘘吐きなだけの日々に用は無い
落ちてく陽 某日 居場所も見つからず 息を吸う
積み重ねでは無くて横に並べた後悔
喉に巻き付く縄を想像 幸せ紛いの世界
敷かれた線路を擦り歩んだ
枷と呼ぶには充分過ぎた
気付かぬ内に僕を殺した
郵便受けに溢れる不在届
意味や理由ごときでは測れない
声に出してみても何処か違う 寂しい所
灯りを見つけた羽虫の群れ
気付かない 盲目 音を立て、居場所に殺されていく
時間の経過は死を鮮明にしてくもの
視界は徐々に濁っていった 思い出が毒になる
捻くれ過ぎて着地する場所
悲しい結末 迎えるだろう
僕は今まだ生きていますか
蝉の声とサイレンが響いていた
見えない規則で擦り減る所
縋れずに沈む 冷たい地面 伝播する鼓動
心無いなこの世界 気まぐれで 理不尽で
捻れた曲解 君を知ってる とても人間らしいと
蔑んだ奴に耳を貸すのか
死ぬ方が楽か? それも解るが
せめて言わせてくれ我儘
そっちは暗く寒いとこだろう
やめにしないか こっちにきなよ
失敗や後悔 自殺はアイロニー 君と共に生きたい
懐かしむくらい今を過去にして
生きる理由は後付けでいい
隣にいたら 触れられたなら 何か変わるだろうか
同情や悲嘆じゃない 生きて欲しい
温い気温 熱がこもる玄関
蝉の死骸 畦道に咲いた花 気づけば九月
ひらり ひらり とくずれ落ちてく花びらが
長い恋の終わりを静かに知らせる
無限に想い描いていた ふたりの未来は
ゆっくり ゆっくり はぐれてしまってた
もうきっと 戻れないよ
何回も 同じことを繰り返しては傷つけたね
サヨナラ 気づかないフリをして誤魔化しても
そんな風に生きないでと
幸せだった二人が咎めるから
果たせない約束 枯れていった白いブーケ
空っぽになった花瓶には
花束のように笑う君の顔が浮かぶ
甘いバラの香りに包まれたワンルームで
タバコに火をつける横顔が好きだった
目の前に映る君は何も変わらないのに
見えない気持ちが変わってしまってた
ねぇきっと 分かってるのに
どうしても離れなくていい理由を 探してるの
サヨナラ 気づかないフリをして騙し合って
同じ夢を見ていたね
幸せだった二人は目を覚ましたくないの
いつか叶うと信じてた 白いブーケ
涙もちゃんと枯れるかな
胸の奥 焼けるようなこの痛みも
サヨナラ 言葉に出来ないほど愛してた
空っぽになった花瓶には
花束のようなその笑顔と
一生枯れることない想い出詰め込んで
遠ざかる君の背に手を振った
ひらり ひらり とくずれ落ちてく花びらが
長い恋の終わりを静かに知らせる
それぞれ歩き始めた 二人の行く未来に
いつしか綺麗な花が咲くように
何事もいきなりは覚悟が必要だから
少しずつ そう少しずつ さぁ生きてく為の準備を
心が傷付いたなら 治すのに時間がいる
少しずつ そう少しずつ また歩き出せる感覚を
防波堤と犬と夕陽と伸びてく影
今日も僕ら生きていく 細い線に沿って歩いてく
踏み外したっていいのにね 違う景色がきっと見えるはずさ
きっと明日は変わってく なんてぼんやり考えている
背筋ピンとしゃんと胸張って それだけで明日は今日より素晴らしい
比べたがりの悪意と履き違えた正義感
画面の前貼り付いてまた誰かが涙してるよ
ログアウト 真っ暗にしたらゼロにしよう
「Good」「Bad」どちらかに 振り分ける作業もいいけど
まして顔の見えない「いいね」に 一喜一憂もう寝る時間だよ
きっと明日は変わってく 割と本気で考えている
靴紐結んで踏み鳴らそう 楽しい気持ち少し湧いてこないかな
ふらふらしててもいいよ 帰りたい場所があれば
イライラしててもいいよ 変えたい意志があれば
笑うことも 泣くことも 怒ることも 愛することも
生きる気力があればこそできることだから
今日も僕ら生きていく 細い線に沿って歩いてく
踏み外したっていいのにね 違う景色がきっと見えるはずさ
きっと明日は変わってく なんてぼんやり考えている
背筋ピンとしゃんと胸張って それだけで明日は今日より素晴らしい
どうか今日が終わる時 僕ら笑っていられますように
ほらね それだけで明日は今日より素晴らしい
明日になるのがもう待ち遠しい