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​スノードロップ

スノードロップ
私はクリぼっち

​スノードロップ

​私はクリぼっち

小さくそっと歌う声が 耳をくすぐる

「冷えるな」少し低い声 指先が痺れた

 

降りそうで降らない白雪を

うっかり愛が芽生えるまで

ずっと待っていたい なんて

ああ なんて 稚拙な恋心

 

会いたいが素直に言えなくなる 恋のはじまり

透明に見えて鮮明な君の気持ちは

冬の朝のよう 切なく胸を痛めては

雪待つスノードロップ 君待つわたしのよう

 

降る 積もる 溶けるを繰り返す 雪みたいな思い

春待つ 寒がりな君にも届くといいな

 

「寒くてなかなか起きれなくて」

眠い目をこすりながら歩く

ずるいな 好きだな わたしがあたためるよって

言えていたらな

 

募りすぎてそっぽ向いちゃうから 恋を逃してきたの

鮮明なのに透明に見える私の気持ち

 

貸してあげるよと巻いてくれた

マフラー 返したくなくてずっと

「持ってくるの忘れた」って

嘘ついてるの ごめんね

澄んだ空気、白い道、黙る君

そっと春告げるスノードロップ

手を繋いで 綺麗だって笑いたいから

 

まだ咲かないでほしい、お願い

伝えていないことばかりよ

目も見れないような怖がりだから

こんな歌ができたの

 

会いたいが素直に言えないのは そう、恋のはじまり

鮮明なのに透明なんだ君にとっては

知ってほしいんだ こっちを見てほしいんだ

雪待つスノードロップ 君に恋した冬の花

クリスマスツリーの前に18:00で

予定よりも1時間前に来た

暇つぶしにスタバに入り

新作のストロベリーフラペチーノ

 

Ah 早くこないかな 時間を食べてしまいたい

ねぇ今すぐその角から 出てきてくれないかな

 

クリスマスに欲しいのはあなただけ

あなたは知らないだろうけれど

クリスマスプレゼントなんていらないから

ずっと側で笑っていてくれませんか?

 

待ち合わせの時間になっても

連絡も何もつかないあなた

街中はカップルばかり

一人手をこすりながら見ていた

 

夜空に白い息を散らして 苦しくなる胸

ねぇ今どこなの?LINEの既読もつかない 寒いよ

 

クリスマスに欲しいのはあなただけ

あなたは知らないだろうけれど

クリスマスプレゼントなんていらないから

ずっと側で話をしてくれませんか?

 

「ごめん、今仕事終わった」とLINE

心が救われた「気をつけて来てね!」と

平静を保っていたけど泣きそうだった

ホッとして急にお腹すいたよ

 

精一杯の遅いよ

それしか言えなかった待った時間の

ギャップが大きすぎて

 

クリスマスに欲しいのはあなただけ

あなたは知らないだろうけれど

クリスマスプレゼントなんていらないから

ずっと私の側にいてくれますか?

 

あなたと過ごすメリークリスマス

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